百科クラブ初代会長のブログ

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元東大生がセンター試験2019解いてみた②国語

こんにちは。

今回の科目は国語です。

 

センター試験の国語は1問あたりの配点が全科目中最も高いので、受験生にとっては最も怖い科目と言えるのではないでしょうか。

国語で大失敗してしまった......という方は少なくないはず。

採点時の緊張感は今でも忘れられません。

自分の代はここ数年で最も難しく(確か平均が100を下回った)、覚悟を決めて採点した結果、3ミスで乗り切ることができ、嬉しさのあまり叫んでしまったことを覚えています。

 

結果

解いた順に並べてあります。

1.漢文(50/50)

2.評論(42/50)

3.小説(42/50)

4.古文(42/50)

合計:176/200

 

1.漢文(50/50)

杜甫と叔母の家族愛に関する文章でした。

わかりやすい文章だったと思います。

 

問1「乃ち」の意味は最初「すぐに」を選んでいましたが、文脈に合わなかったので、

「やっと」に変えました。

問2以降も漢文だけで意味が取れなくても、選択肢を読む中で「ああ、こういう話なんだな」と理解して解くことができました。

紛らわしい選択肢も少なかったと思います。

 

2.評論(42/50)

翻訳の限界に関する文章でした。

東大入試で似たような文章読んだ記憶があります。

調べたら、2013年東大入試前期第1問のテーマが「翻訳」でした。(湯浅博雄ランボーの詩の翻訳について」より出題)

もはや外国語に触れない日はないとまで言えるほど外国語に囲まれながら生きている私たちにとって、「翻訳」というテーマは非常に身近に感じられます。

さて本文ですが随想調で非常に読みやすく感じました。

設問は満点を取りたかったですが、問5(本文の趣旨と異なる発言を選べ)を間違えてしまいました。

②と③で迷いましたが、③の「なぜ」が「そんなに」にかかっていると思い、驚きの大きさに疑問を持っている訳ではないから誤りだ、と考えて③を選んでしまいました。

確かに、翻訳の仕事の基本について②のように述べている箇所はないので明らかに②は誤りですね。

 

3.小説(42/50)

1ミスでよかった。いや本当に。

......と採点して心から思いました。

センターの小説はほぼ毎年話題になるように、安定しにくい科目ですよね。

問3を間違えてしまいましたが、問4,5も全く自身がなかったので、1ミスで済んで良かったという感想です。

少しでも怪しい箇所があったら切る、というセンター国語定番のテクを厳しく使うべき問題だったと思います。

自分は問3の②「月見草を傷つけまい」の箇所が本文から見つけられなかったにも関わらず選んでしまったので、こういう間違いは避けたいですね。

 

4.古文(42/50)

ネットで話題の「玉水物語」です。

まるで現代小説にもありそうな展開、描写で楽しめる文章でした。

玉水が呟く→姫君が想い人を尋ねるというシーンが昔にもあったことに驚きました。

文章の流れはつかみやすく、単語知識が抜けていながらも1ミスで留まることができました。

間違えた問5は文意が取れず読み飛ばした箇所が解答根拠だったので、仕方なし。

単語知識が抜けていながらもなんとか読めたのは、敬語の向きと各文の主語を意識して読んだからだと思います。

 

全体を通して

176/200という思いのほか好成績でした。

例年より易しい年だったのかもしれません。

国語は解くたびに「次は満点取れる」と思ってしまいます(取ったことはない)。

来年は兄弟が受験するので、おそらくまたチャレンジします。

次は満点かな!

 

次回は英語です。